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大人になってもいつまでも忘れたくないよ…!

約10年間憧れ続けたロリータ服を買った話

 

 

 

 みなさんこんにちは。久しぶりのブログですが、今回はタイトル通り自分語りをします。オタクコンテンツの話はほぼないと思うので、わたし自身及びわたしの文章(下手ですが)、またはタイトルから推察される内容に興味がある方のみ読んでいただけたらなと思います。自分のために書くようなものなので、殴り書きになるかと思います。それではさっそく。

 

 

 

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 正確な出会いは記憶にない。でもきっと、一目見たときから心を掴まれていたと思う。たくさんのホイップクリームのようなフリルがあしらわれたボリュームのあるスカート、綺麗に膨らんだお袖、こだわりを感じられる柄のプリント。「お姫様みたい……」と中学生だったわたしの心を鷲掴みにしたのがロリータファッションだった。

 残念ながら出会いは覚えてないのだけれど、中学生の頃の追加学習は進研ゼミ一筋だったわたしは、パソコンでのコンテンツが終わるとボーカロイドの曲を何曲か聴いたあとにAngelic Prettyのサイトを見ることを習慣にしていて、また『わがままファッションガールズモード』ではMarble Lilyのお洋服ばかりを集めていたことは覚えている。お洋服の写真や今井キラさんのイラストを、穴が空くほど眺めていた。けれどその頃のわたしは「着てみたいけれど一生着ないで終わるんだろうな」となんとなく感じていたと思う。そしてそれはつい最近まで同じだった。

 

 元々大の可愛い物好きで、今でも可愛いお洋服やアクセサリーをよく身につけているが、多くの人が知るようにロリータを着ることはそれら(最近わたしがよく着ているのはSwankissやAnk Rouge、Fi.n.tなどである)(もちろん妥協で着ている訳ではなく自分の持っているお洋服はみんな大好き)より随分高い壁がある。値段もその一つだが、わたしにとってロリータを着る上で最も必要なものは“勇気”だった。

 

 わたしは高校生くらいまで圧倒的に自分に自信がなかった。ある程度可愛い今と違って全然可愛くなかったし、部活でしごかれ過ぎたせいか日常生活でもなんかビクビクしてたような気がする。嫌なことは忘れられる限り忘れることにしたのであまり覚えていないが…(でも片手に入るくらいしかいない高校の友達に大学以降で会うと「やっぱりみずきちゃん可愛いね」と言ってもらえることがあるので、もしかしたら高校のときから可愛かったのかもしれない)(お世辞をお世辞と判断できない脳内花畑)(でもその頃の自分を可愛いとは思っていなかった)。そんな訳で高校の頃は「ロリータを着てみたい」気持ちすら思い出さないほど奥底に仕舞われていたのである。

 大学ではどうだったかと言うと、「ロリータを着たい」気持ちは仕舞ったまま、上に挙げたような可愛いお洋服を着て大学やオタクライブに行く日々を送っていた。「19歳でもふわふわのツインテールにピンクのワンピースで大学行くけど文句ある?」みたいな顔をしながらロリータには目を向けていなかった。ロリータでなくても可愛いお洋服はたくさん溢れているし、それらはちゃんとわたしを満たしてくれていて、満足だった。友達に毎日のようにわたしの全身にあるリボンの数を数えられることは面白かったし、「みずきちゃんにしか着れないね」「みずきちゃん今日も可愛いね」のような声をかけてもらえて、有難くも幸せな日々だった。この頃はそこそこ自分に自信もついていたので、多分オタクじゃなかったらロリータを買っていたかもしれない。今思うとオタクライブに行き過ぎてシンプルにお金がなかっただけ感がある。嘘。それでもやっぱりロリータを“買って”着る勇気はなかった。仕舞われていた「ロリータを着たい」の気持ちは、「ロリータを1回着てみたい」気持ちに変わっていた。

 

 原宿などにロリータファッションを体験できるお店がある。ちゃんと覚えていないけれど、おそらく1万円とかで何時間かお洋服を貸してもらえて写真も撮れたりするサービスだ。わたしはそれに行きたかった。同じく「ロリータを1回着てみたい」と思っている友達がいて、一緒に行こうと思っていたのが今年の3月くらい。コロナか予約しようとしたのが遅かったか何かで延期したような気がする(ほんとに記憶が曖昧)。

 

 そんなこんなでわたしは社会人になり、ロリータに初めて憧れてから8~9年ほどが経った(タイトルは“約10年”だけど多分10年はまだ経っていないはず)。最近はロリータどころか逆(?)に通勤に着ていけるお姉さん服をZOZOTOWNで買うなどしていた。明らかに会社に着ていくにはアウトな柄や丈のスカートばかり所持しており、それらを除外すると父親とバイクに乗るとき用の長ズボンくらいしかなく、毎日それで出勤するのは気が滅入っていたのである。それゆえZOZOTOWNで美人のお姉さんが着てそうなそれっぽい服を見繕って買い、「わたしって大人っぽい服も似合うんだ!天才じゃん!」とご機嫌で出勤する日々を送っている。ここまで読んでも、いやお前全然ロリータ憧れてないじゃんって思うと思う。わたしも何か書いてて「あれ?」と思った。文章が下手な人間が殴り書きするのは良くない……。少し手を止めてわたしの「ロリータを着たい」欲がどこから上がり始めたのか考えてみると4月頃だったので、少しだけ時間を戻します。

 

 今は先ほど書いたように私服で会社に行っている(勤務中は制服)が、5月くらいまではスーツだった。毎日スーツで出勤し、土日が来ても自粛自粛で可愛いお洋服を着て出かける機会もほとんどなかった。4月中旬以降、zoom飲み会なるものが流行り始め、わたしも(炭酸が苦手でコンビニで買えるお酒がないため)お酒無しで友達とLINE電話などでお話する機会ができた。GWくらいから毎週オシャレをしてお菓子を食べながら友達とお話するのはとても楽しかった。喋ってる内容はオタクだけど。

 それでもその予定がない日は暇で、わたしはヘッドドレスとお袖留めを作った(急展開)。これのきっかけはちゃんと覚えてる。お家でロリータを着たTwitterのフォロワーのお写真を見たことだ。たぶんその子が着てたのはワインレッドのジャンパースカートと同色のヘッドドレス。そのお写真を見たとき、「ヘッドドレスめちゃくちゃつけたい!!!」という気持ちになった。ロリータに憧れた少女は、お洋服だけでなくヘッドドレスに憧れていたことを思い出した 。ちょうどその頃何でか忘れたけれどお袖留めを作ろうとしていたので、勢いでヘッドドレスも一緒に作った。仕上がりはまぁそこそこだった。大雑把なので勢いでハサミを持ち勢いで針を通してたらできちゃったってレベルの出来。その後新たに2つヘッドドレスを作った今思うと(その新しい2つも経験でカバーしただけでちゃんと設計した訳では無い)。それでもすごくときめいて、憧れのヘッドドレスやお袖留めが自分のものになったことがあまりにも嬉しかった。



嬉しそうである。嬉しそうな自分、可愛いな……。ヘッドドレス作れてよかったね………。

 

 従って4月下旬からロリータへの憧れ率が上昇していたと推測される。ただこのヘッドドレスは作ったはいいものの着けて出かけるまでに時間がかかり、勇気を出して初めて着けて出かけた日に知らん男に変な目でガン見されて非常に悔しい思いをしたというエピソードもある。

 

 

 それから数ヶ月経ち、モチベーションアップに大きく貢献したのがこれ。

なんで今更?というタイミング(アイドル時代も好きだったけれどしっかり追ってはいなくて、冬頃に起業家として活躍しているのを見つけてから の意)でハマっている、佐藤すみれちゃんが参加するというリモートお茶会のお知らせだった。すみれちゃんが2.5h動いているところを見られてQ-potカフェさんのお菓子と紅茶もいただけてロリータのカリスマである青木美沙子さんもいらっしゃって5000円……? タダじゃん………??? と思った。もちろんわたしはロリータを着たことがないため参加するのは悩んだのだが、販売開始日まで悩んだ末、販売開始数分後にはチケットを取っていた。そして「ロリータじゃなくても大丈夫」と言われていたが、ロリータで参加したいと強く思った。先ほど「オタクじゃなかったらもっと早く買ってたかも」とか書いたけどあれも嘘っぽい。オタクだからこそ今回踏み切れたのだと思う。

(余談だがちょうどこの頃通勤用のお姉さん服を着ているわたしを見て毎朝のように両親が「そういう大人しい服の方が似合うよ」と言ってきていたので毎朝ブチ切れて反抗心が高まっていたのも、たぶん要因の一つ)

 

 

 初めて買うならぜったいAngelic Prettyと思った。それはずっと前から決めていたことのように当たり前にわたしの中にあって、やっぱり中学生のときに感じた最初の想いはずっと失っていなかったんだなぁと思った。残念ながら近くに店舗がないので、たまたま偶然店舗がある辺りに遊びに来てた知り合いと会う機会を利用して店舗に出向くことにした。

 

 その日は少し早起きをして、1時間もかけて身支度をした。数回Angelic Prettyの敷地に足を踏み入れたことはあったけれど、買う予定で行くのは初めてで、大変に緊張していた。夕方まで遊んだあと、一人でお店に向かった。付いてきてくれようとしていたのだけれど、一人で行きたくて断ってしまった。少し申し訳ない。散々いろいろなことや人に影響されて覚悟を決めたにも関わらず、誰かと一緒にお店に行ったのならその人のおかげになってしまうから自分一人で行きたい と厚かましくも思っていた。あと初めてロリータを着る(試着)わたしをわたしだけのものにしたいなとも思っていた。

 

 お店に入る直前、お手洗いで何度も顔と服を確認して、Angelic Prettyにふさわしい客でいられるかチェックをした。夕方だったから前髪も崩れてきていて、なんかもう帰ろうかなとも思ったけれど、まつ毛を死ぬほど上げて自分を奮い立たせた。

 お店に入る最初の一歩はドキドキしたけれど、片足を上げて固まってる人間がいたら怖いので、できるだけスムーズに入店した。手は消毒したけれど、自分がここのお洋服に触っていいものかと思いながら恐る恐る店内を回った。そのときお客さんはわたしの他にもう一人で店員さんは二人だったので、必然的に店員さんがついてくれた。買う予定でお店に入ったときに話しかけてくださる店員さんほど心強いものはないと思う(ただ、買わないときや他のお店と比べて悩んでいるときは気まづい)。ロリータを買うのは初めてという話をして、いろいろオススメをしてもらった。始めは季節問わず着られる可愛いプリントのジャンパースカートがあったらいいなと思っていたけれど、ハロウィンの時期なのでそういう感じのは無かった。多分春ならあるんだろうな。でもハロウィンとかハロウィンじゃないとか関係なくほんとうにどれも可愛くって、悩みに悩んで二着試着させてもらった。一つは魔女をイメージしたゆめかわ系のジャンパースカート。もう一つはティーポット柄のクラシカルめな長袖ワンピース。テイストは違うけれどどちらも可愛くて、試着してからもすごく悩んだ。始めはジャンパースカートの方が気になっていたのだけれど、ブラウスなどがなくても今すぐ着られること、魔女柄はハロウィンの時期以外でもゆめかわな感じで着られるとはいえ、少しハロウィン感があるので時期が限られること、そしてクラシカルめなティーポット柄のワンピースがとても自分に似合うと思ったことから、ワンピースの方に決めた。少し、あまり可愛すぎる柄だと買って帰っても外に着て行くのにまた勇気を出さないといけなくて怖いかも…という気持ちもこっそりあった。

 

 どちらが正解とか間違いとかはないし、あのジャンパースカートを選んでいても、他のお洋服だったとしてもそれがわたしの選択である限り正解だった。けれどやっぱりこの子は特別な一着だ。帰りの電車で袋の持ち手をずっと握りしめて、家に帰って開封して改めて触れたとき、「わたしの初めてのロリータだ………」と感動して涙が出た。ティーポットの柄も、薔薇型の金ボタンも、スカートや袖のフリルも、胸元の四角いフリルのようなデザインも、全てが愛おしい。中学生の頃に憧れた白やピンクのドレスのようなロリータではないけれど、これがわたしがお姫様になれるお洋服なのだなぁと思った。

 

 

 

 それから二週間程経ち、昨日試着以来にワンピースに袖を通した。前に友達と買っていたパニエが使えてよかった(パニエのことを忘れていたので)。

 可愛かった。ワンピースも、ワンピースを着たわたしも最高に可愛かった。念願を叶えたわたしの顔はとても嬉しそうで、嬉しそうな自分はとても可愛くて、そしてちゃんとワンピースが似合っているのもわかったので最高の気分だった。たくさん写真を撮って、少し出かけた。鏡やスマホやガラスを通して、そこにはお姫様がいた。


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 高校生の頃にディズニーストアで衝動買いしたままほとんど使っていなかったアリスとBABYコラボのカチューシャも、付けてみたらお洋服ととてもよく合っていて、中学生の自分も高校生の自分もまとめて救い出したような気持ちになった。

 先ほどからずっと自己肯定感5割増くらいの文章を書いているけれど、ほんとに可愛かったから仕方ないかな(強気)。昨日のあの瞬間に世界でいちばん幸せだったのもわたしだっただろうなと思う。は〜〜〜〜〜〜最高すぎる。

 

 

 そして例のリモートお茶会が今日だった。二日連続同じ服を着てしまったが、お茶会でもこのワンピースを着用した。ドレスコードは“ロリータ”ではなくあくまで“ハロウィン”だったため、とりあえず猫耳ヘアにして誤魔化した(雑では……?)。お茶会はゲストの美沙子さんとすみれちゃんとはもちろん、参加者の皆様もほとんどの方がロリータを素敵に着ていて、幸せ空間だった。ほとんどハロウィン感が無いにも関わらず誰も何も言ってくることはなかったし、すみれちゃんは「紫だね〜!」と言ってくれて、嬉しくて倒れた。

 すごく楽しくて幸せでした………!! このイベントがなかったらこのワンピースをこのタイミングで迎えることはなかっただろうから、とにかく感謝の気持ち……。ありがとうございます……………。

 

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 なんか長々と書いてきたけれど特にまとめとかはなくて、とにかく自分の中で気持ちの整理をつけたいなという思いで書いてみました。今後も日常的にロリータを着ることはおそらくないだろうけれど、初めてのこの一着は一生大切にするし、新しい出会いもあったら嬉しいなと思います。わたしから誰かに何かを伝えられることをひねり出すとすれば、「長い間気になっていることがあれば挑戦した方が良いと思う」ということくらいです。おそらくそれは、ご自身が思っているよりも強い気持ちが眠っているのではないかと思うので…。

 最後に、ここまで書き殴ってきて話が散らかっていたため、先の文章の中で挙げた主な出来事とロリータを着ることに対するモチベーションをグラフ化しました(?)(今日を100としています)


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 これも雑なので無いよりはマシかな〜レベルですが、わたしの文章と分かり合えなかった方は(申し訳ございません)これを見たら少しはわかると思います……(と信じていますがわからなかったらほんとうにすみません)。

 

 これで終わるのも少し微妙なので最後の最後にワンピースのスカート部分の柄のお写真を載せますね。めちゃめちゃ可愛いのでたくさん見てください♡


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 次はちゃんとオタクコンテンツのブログを書きたいな♪ ご閲覧ありがとうございました…!

 

 

 

 

おわり⑅⑅