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大人になってもいつまでも忘れたくないよ…!

劇場版 『響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜』 感想

 

 

 

 必死なのも、泥臭いのも、ぶつかるのも、頑張るのも、上手くいかないのも……ぜんぶぜんぶ青春なんだ。

 

 


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<はじめに>

 私は『響け!ユーフォニアム』シリーズが大好きだ。放送当時から何度も何度も見返して、見る度に一緒に笑ったり泣いたり考えたりしながら、4年間、久美子たちとの1年を過ごしてきた。今作は“フィナーレ”ということで、これで最後なのだと思い、誰よりも早く見たかった。誰からもネタバレを聞きたくなかった。だから公開日の朝から早起きをして鑑賞してきた。

 

 このブログは私の自己満足で、ネタバレしかない感想です。布教用などでは決してないため、まだ観ていない人はここで記事を閉じることをおすすめします。作品自体に触れたことのない私の仲のいいフォロワーは、ここで記事を閉じてアニメシリーズから見てきてください。これは私の、私のための感想。映画を観て、これを読んでくださって語り合える人がいたら、それは嬉しいけど😳

 

 本当は前編通して書きたいことが山ほどあるんだけど、順番に全部書けるほど私の記憶力は良くないから、特に書きたいことだけ書いていこうかと思います。だいたい順番にしたけどそうじゃないところもあるし曖昧なところもあるはず。あと2回は観るので追記するかもしれません。では↓

 

 

 

 

 

 

 

 

1. 久美子と秀一

 しょっっっっぱなから何を見せつけてくれてんのさ!!おい!!! ………私は百合のオタクである。百合のオタクであってくみれいが好きで秀一は邪魔……と思いつつもノマカプも好きだし、公式に地雷がないタイプだし、正直2人がまぁ両想いなんじゃないかとはずっと思ってたし、麗奈も滝先生が好きだし、こうなるのは必須だったんだなぁと割とすんなり受け止めた。1期で誘えなかったあがた祭りも一緒に行けて、微笑ましかった。久美子、ヘアピン突き返すのはさすがに失礼だろって思ったけど、秀一が優しくてよかったよね。あいつ「俺もコンクールで手一杯」みたいなこと言ってカッコつけたけどぜっっっっったい思ってないからな!?だって隙あらばちゅーしようとしてたくらいずっと好きだったんだよ!??ま〜今まで散々待ってきたしあと1年くらい待てるってことかな。ていうかちゃっかり1年キープするところ、久美子の性格の悪さが出てて好き!ってなった。

 

 

2. 久美子と麗奈

 ここはあんまり進展なかったなぁ(進展とは)。滝先生もあんまり出番なかったし。1期の“愛の告白”についてずっと考えてるけど未だにわからないからわかる人いたら聞かせて欲しい。

 久美子の「麗奈だなぁ」とか、麗奈の「久美子はやっぱり久美子」みたいなやつ好きすぎるから、クラス替え後の「友達いなかったら1人でいればいいし(麗奈)」に対しての「麗奈だなぁ(久美子)」がありがとうございますすぎた…🙏🙏(セリフ違ったらすみません)

 あと特典のクリアファイルにもあった大吉山!まさか秀一とのデートのあとに行ってるとは思いもよらなかったけど、久美子が二人とも大切にしてて嬉しかった。みかん飴食べさせるところ可愛かったな。

 

 

3. 緑輝と求、葉月と美玲,さつき

 3.1 緑輝と求

「人のことを呼ばれたくない名前で呼ばないの!」と奏に強く怒っていたみどりちゃんが印象的だった。“月永”って私はかっこいいと思うしどんな嫌な思い出があるとかはわからないけど、みどりちゃんだからこそ気持ちに寄り添える部分があるのかなと思った。明日香先輩とかに緑輝って呼ばれたときには「みどりです〜😣」って感じで誤魔化してたけど、実はすごい嫌で我慢してたのかもしれないなと思うとけっこう闇が深い。みどりちゃんはけっこう“先輩”しててすげ〜となった(小並感)。

 3.2 葉月と美玲,さつき

さつきとはウマが合ったみたいで上手くやってたけど、美玲はその輪に入れずなかなか上手くいかなかったね。葉月に実力があればそのキャラクターを活かして誰とでも上手くやれたと思うんだけどなぁ。葉月ちゃんに解決して欲しかったところもあるけど久美子に持ってかれたなぁ😌 それにしても奏の久美子に対しての質問、性格悪すぎてびっくりした(笑) 美玲を説得するときの奏、久美子は美玲の方が好きって嘘言ったけど、そこを久美子が肯定しなかったのは偉かったって思った。「美玲が合わせる必要はないと思う」って奏の本音らしい言葉が聞けたのはよかった。

結局美玲はただ不器用なだけだったという印象。葉月ともこれから上手くやっていけそうな感じがして安心した。葉月ちゃんいっぱい練習してたけどコンクールメンバーに入れなくてつらいのに、美玲ちゃんに「やったじゃん!」って声かけてて、葉月ちゃんマジいい子…好き……来年は入るんだよ😭😭となった。

 

(かべちゃん先輩にも触れたかったけど、上手いこと言葉が見つからないから見つかったら追記します)

 

 

4. 久美子と奏(と夏紀)

 奏は思っていた以上に性格が悪かった。でも久美子と4年間向き合ってきた私にとってはそうでもなかった、かな。あの子は久美子のように性格が悪くてどこか冷めていて、明日香先輩のように高校生の癖に世界を達観して諦めてきて、麗奈のように本気をさらけ出したときが恐ろしかった。属性多過ぎない??

 奏は久美子と似てるようで似ていなかった。性格が悪いところは似ているけど(笑)。 やり方は悪いが、奏は久美子と比べて頭がいい、私はそう思った。オーディションで嫌な思いをしたことがあるのは久美子も奏も同じで、でも久美子は夏紀先輩を差し置いて選ばれちゃってから「ど〜しよ〜!!」となっていたのに対して、そうなる前に手を打とうとした奏はシンプルに賢いなと思った。でも私は夏紀先輩が大好きだから奏のやり方は気に食わなかった。でもそこで放っておけば奏は落とされたのに食ってかかりに行った夏紀先輩、控えめに言って好きすぎた。夏紀先輩今年も落とされちゃうフラグだと思っていたから、メンバー発表のときは大泣きした。ていうか「下手な先輩って存在が罪ですよ」って怖過ぎない? 自分も下手な先輩だったから(吹奏楽ではない)心グサグサ抉られてキツかった(余談)。

 久美子が奏に「黄前先輩もそういうタイプだと思ってました。」と言われて「そういう部分があるのは認める。でもそれじゃだめなんだ」と言ったシーンがあった。私は、これが久美子の1年かけた成長だと思ってボッロボロ泣いた。突然だが私は久美子に似ているところがある(イキリトではない)。人畜無害そうな顔をして人の噂や事情に首を突っ込むところ、言わなくてもいい余計なことをポロッと言ってしまうこと、いい子のフリをしているけれどけっこう冷めているところ、全部私に当てはまるところだ。私はもう青春を終了したため誰かとぶつかることもほとんどなく、(言わなくてもいい余計なことをポロッと言ってしまうこと以外は)特に困っていないのだが、自分と似たようなところを持つ女の子が変わろうとしている姿には心を打たれるに決まっていた。2期で明日香先輩に本音をぶつけるシーンはこのアニメで一番好きと言えるシーンだった。その回想シーンを受けてのこのセリフはずるかった……。久美子は変わろうとしている。変わっている。どうしようもなく尊くて、久美子のことが大好きになっていた。自分が変わろうとしていたから美玲ちゃんの気持ちにも気づくことが出来た。明日香先輩にぶつかることができたから奏とちゃんと話ができた。去年の久美子にはできなかったことだと思った。久美子が好き。変わっていく久美子が大好きだと思った。

 

 

5. リズと青い鳥

 低音もいい感じの雰囲気になってきてそろそろ府大会か〜と思ってたら爆速で通過してて笑った() それだけ去年とはレベルが違うってことだと思って嬉しかった。関西大会、卒業した先輩も見に来て(明日香せんぱ〜い😭😭すき😭😭😭)、優子ちゃんと夏紀先輩の尊い絡みもあって(ありがとうございます)、のぞみぞは演奏でイチャついてて(ありがとうございます)、演奏もフルで…あれ?? これ映画の尺大丈夫?全国まで入るの??

 ……………慢心してた。かんっっっぜんに全国は当たり前に行くもんだと慢心してた。だって普通するでしょ? 去年頑張って頑張って頑張って全国に行けて、銅で終わっちゃったけど来年は金取ろうって、全国で金取ろうって“誓って”、優子ちゃんが4月に強く目標を口にして、去年手を挙げられなかった久美子もしっかり挙げていた。だって“誓いのフィナーレ”だよ!? 全国で金取って終わるんだって思うじゃん………。でも結果は府大会ダメ金で、全国金賞どころか全国すら行けなかった。

 悔しかった。自分のことのように悔しかった。でも同時に私はこの作品のこういうところが逆に好きなんだって思った。ご都合主義なんてない実力の世界。そこがアニメなのに妙にリアルで、生々しい。“全国金賞”を掲げたからと言って全国はそう簡単に行けるものじゃない。わかってた。去年まで強くなかったけど「源ちゃん先生」が加わった学校が全国まで進めたのだってそう。そんなこと普通にある。だって去年の北宇治がそうだったんだから。誰も注目していなかったのに春からメキメキと力をつけて全国を勝ち取った。立夏や他の強豪校を抜いて、北宇治が。当然悔しい想いをした生徒が他にたくさんいたんだ。今年は北宇治がそっち側だったってだけ。私はこの妙にリアルで生々しいところが好きなんだ。

 納得できないのは“フィナーレ”ってこと。まだ終わって欲しくない。終わるとも終わらないとも言われてないけど、まだまだ、せめて久美子たちの引退か卒業まで見せて欲しい。もっともっと、彼女たちの奏でる音楽を聴いていたい………。子供だからワガママ言っちゃう。続編作ってくださいお願いします………。(みぞれちゃん、コンクールまた嫌いになってないといいなぁ( ; _ ; ))

 

 

 

 

 

 

 

 

<おわりに>

 「頑張る」って、「後悔しない未来を作る」ための過程なんじゃないかな、と思った。逆に言うと「悔しい」ってことは「頑張った」証拠なのだ。

 奏にとって“死ぬほど悔しい”と感じたこの日は、奏が「頑張る」を理解し、スタートになった日なのだと思った。来年は悔しい思いをしないよう、「頑張って」ほしいなと切に願う。願わなくても奏ちゃんはやってくれると信じてる。(久美子にとってスタートになったのが麗奈だと思うとくみれいすぎてありがとうのお気持ちになるなどした)

 『響け!ユーフォニアム』のテーマは“青春”、それを痛いほど感じた劇場版だった。青春って必死で泥臭くて上手くいかないもんだよな〜って言いながらオイオイ泣いてたら100分経ってた。でもそんな彼女たちの“青春”が眩しくて、キラキラしてて、大好きだなぁと幸せな気持ちにもなった。ずっと好きでいてよかった。一緒に走ってこられてよかった。『響け!ユーフォニアム』が大好き。ありがとう。

 

 

 

 

 

<おまけ>

 久美子が部長になったのは驚いた。滝先生に「案外向いているのかもしれませんね」とか言われてたけど、久美子は部長の器じゃないし麗奈が部長で副部長くらいが妥当だろうな〜ってヘラヘラしてたら部長になってるもんだから笑ってしまった。こうきたか〜。(私は久美子をバカにしすぎか??) でも今の久美子ならできると思う、いや、できる。来年はきっと全国で金賞を取る姿が見られる。だから続編お願いします……。(n回目) 3期でも劇場版でもいいので続きを見せてくださ…い………

 

 

 

 

 

 

 

そして、次の曲が始まるのです!!!

 

 

 

 

おわり🎺(追記するかも)